大賞受賞作「山田先生、結婚すれば?」
大賞を受賞した結坂いとさん(京都府在住)の「山田先生、結婚すれば?」は、賞金100万円とともに、2026年度中に株式会社KADOKAWAから単行本として刊行される予定だそうです。これはぜひ読んでみたいですよね。
あらすじを聞いて、僕も思わず「うんうん」と頷いてしまいました。
主人公は、京都の大学図書館に勤める司書の山田朔太郎さん。彼は人間関係を築くのが大の苦手なんですが、尊敬する松教授の頼みで、氏姓学のゼミの臨時講師を引き受けることになるんです。
ゼミ生との会話の中で、山田さんが自分の苗字への不満を漏らすと、学生から「結婚して苗字を変えれば良い」と言われるんですよ。そうですよね、結婚って苗字が変わるきっかけになりますもんね。
山田さんは自分の「山田」という苗字に幼少期からコンプレックスを抱いていたこともあって、この言葉がきっかけで、なんと結婚相談所に入会するんです。しかも、結婚相手の絶対条件として「変わった苗字の女性」を挙げるというユニークさ。
婚活コンシェルジュは、そんな山田さんの姿勢に不安を感じつつも、彼の希望に沿って女性を探し紹介していく…というストーリーです。
これ、すごくリアルな話だと思いませんか?
僕も自分の名前にちょっとしたコンプレックスがあったり、婚活で「こんな条件ってアリかな?」なんて悩んだりした経験があるので、山田先生の気持ち、すごくよく分かります。
特に「変わった苗字の女性」という条件、一見すると突拍子もないけれど、彼にとってはすごく切実な問題なんですよね。婚活って、本当に人それぞれの価値観がぶつかり合う場だから、こういうリアルな感情が描かれているのは、きっと多くの人に共感を呼ぶはずです。
豪華な選考委員の皆さん
今回の選考委員は、冲方丁さん、辻村深月さん、道尾秀介さん、森見登美彦さんという、日本の文学界を代表する方々が名を連ねています。

こんな錚々たるメンバーが選んだ作品なら、面白さは間違いないでしょうね。選評は2026年4月25日(土)発売の「小説 野性時代」5月号(※電子雑誌)に掲載される予定だそうです。こちらも楽しみです。
〈小説 野性時代 新人賞〉とは
この賞は2009年に創設され、これまでにない新ジャンルを築きあげるエンターテインメント作品を広く募集しているそうです。恋愛、ミステリ、冒険、青春、歴史、時代、ファンタジーなど、ジャンルは問わないとのこと。まさに、多様な物語を求めているんですね。
第17回〈小説 野性時代 新人賞〉の公式サイトはこちらです。

贈呈式と祝賀パーティーは、2026年11月に都内で、〈山田風太郎賞〉や〈横溝正史ミステリ&ホラー大賞〉と合同で開催される予定だとか。文学界の大きなイベントになりそうですね。
「山田先生、結婚すれば?」は、きっと僕たちの日常に潜む、ささやかなコンプレックスや、結婚に対するリアルな気持ちを代弁してくれるような作品になるんじゃないかな、と期待しています。発売されたら、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
それでは、また次の記事でお会いしましょう、賢作でした!


