AI時代のオンライン恋愛、あなたは大丈夫?
オンラインセキュリティ製品を提供するマカフィー株式会社が、バレンタインデーに合わせて年次調査の結果を発表しました。この調査は、日本を含む7カ国、18歳以上の7,000人を対象に実施され、ネット恋愛やロマンス詐欺に対する意識や行動を詳しく調べています。
今回の調査で明らかになったのは、デジタルプラットフォームでの出会いが一般化する一方で、AIの進化によって新たなリスクや不信感が強まっているという実情です。特に、人間になりすますAIチャットボットの存在や、AIと深く関係を築く人が増えていることが背景にあります。
オンライン出会いの光と影:若年層に広がるロマンス詐欺の被害
マカフィーの調査によると、オンラインで恋愛相手を探した経験のある日本の回答者は20%で、昨年より減少しているものの、25~34歳では約半数(46%)が利用経験があると答えています。利用プラットフォームとしては「SNS」(28%)、「マッチングアプリ」(26%)、「メッセージングアプリ」(16%)が上位を占めています。
一方で、約4人に1人(22%)がオンラインで出会った相手から送金や金銭情報の共有を求められた経験があり、これは昨年の16%から大幅に増加しています。実際に金銭を失った人は3%にとどまるものの、相手が詐欺師だと判明した際の精神的被害は深刻です。被害者の87%が「オンラインでの行動がより慎重になった」(58%)、「オンラインで人を信用できなくなった」(29%)、「実生活の人間関係に影響が出た」(29%)、「自尊心や自信が傷ついた」(17%)といった悪影響を報告しており、心の傷が深く残ることが伺えます。
AIへの不信感と依存:高まるネット恋愛のリスク
AI技術の進化は、オンライン上の出会いに対する不信感を高めています。調査では、4人中3人(76%)が、オンラインデートでAI生成画像を使う相手を「信用しない」と回答しました。また、半数以上(53%)が、詐欺師がAIチャットボットを使って偽の恋愛関係を築き、金銭や感情を搾取する危険性を理解しています。AIを利用した恋愛詐欺への懸念は、特に若年層から中年層において、1年前と比べて「強まった」または「変わらない」と3人中2人(66%)が感じています。
しかし、こうしたAIへの不信感とは裏腹に、AIチャットボットの利用は拡大し続けています。AIチャットボットを「少なくとも時々利用する」と回答した人は、昨年20%から今年は29%に増加し、「毎日」または「週に数回」利用する人は8%から16%へと倍増しました。さらに、10人に1人以上(12%)が、オンラインでやり取りしていた相手がAIだったり、偽のプロフィールだったりした経験があると報告しています。AIは現実の行動にも影響を与え始めており、回答者の16%がAIチャットボットにデートや人間関係のアドバイスを求めて行動した経験があるとのことです。
AIチャットボットとの「愛着」が新たなリスクに?
日本では、AIが単なるツールを超え、心理的な結びつきを感じる対象としても認識されつつあります。約3割がAIチャットボットとの関係性を「意味のあるつながり」と捉え、12%が「恋愛感情を抱くことは可能だ」と回答しました。この割合は35歳未満では5人に1人まで上昇し、2%は実際に恋愛感情を抱いた経験があると答えています。
AIチャットボットとの関係が深まることが直ちに詐欺リスクの増加につながるとは限りませんが、「AIチャットボットと感情的な関係を築くことで、詐欺を見逃してしまう可能性がある」と懸念する回答者の割合は、昨年の26%から67%へと大幅に上昇しており、人々の警戒心が急速に強まっていることが分かります。
マカフィー株式会社 代表取締役社長の栗山 憲子氏は、AIの登場により実在の人物へのなりすましが容易になっていると指摘し、「AIを活用した詐欺が巧妙化する現代において、オンライン上で自分自身を守るためには、常に警戒心と健全な懐疑心を持つことが、これまで以上に求められます」と述べています。
安全なバレンタインのために!マカフィーからのアドバイス
マカフィーは、オンラインで安全に人間関係を築くために、以下の点を推奨しています。
-
オンラインでやり取りする相手を慎重に見極める: 急に親密さを求めてきたり、ビデオ通話や音声通話を避けたがったりする相手には注意しましょう。初期段階で個人情報を安易に明かすのは避けるのが賢明です。
-
相手の身元を確認する: プロフィール写真を画像検索にかけたり、SNSでの活動状況を確認したりして、相手が名乗っている人物が本人かどうかを確かめてください。
-
金銭の要求には応じない: 理由を問わず、一度も会ったことのない相手からの金銭や個人情報の要求は、典型的な詐欺の手口です。絶対に応じないでください。
-
AIとの健全な距離感を保つ: AIへの過度な依存は避け、現実世界での人間関係も大切にすることが、結果としてオンライン上の脅威から自身を守る盾となります。
-
総合的なオンライン保護に投資する: 個人情報、プライバシー、デバイスを保護する製品を活用しましょう。不審なリンクやサイトを検知・防御し、安心してオンラインを利用できるようになります。
調査概要とマカフィーについて
本調査は2026年1月に、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、インドの18歳以上の7,000人を対象に実施されました。
マカフィーは、消費者と中小企業向けのオンライン保護を世界的にリードする企業です。デバイスだけでなく、人そのものを保護することに重点を置き、常にオンラインの世界におけるユーザーのニーズに適応する総合的で直感的なソリューションを提供しています。これにより、ユーザーが安全に生活できるよう支援しています。
詳細については、マカフィー公式サイトをご覧ください。


